「鉄筋」を「探査」する「機器」。そもそも鉄筋探査機って何?
鉄筋探査機とは
鉄筋探査機はコンクリートの構造物や、ブロック塀などの鉄筋位置調査やかぶり厚検査などを行う構造物診断機器です。鉄筋探知機、コンクリート探知機、コンクリート探査機、鉄筋センサーなど、様々な呼ばれ方をしますが、基本的には同じ機器を指します。
この機器を使用すれば、コア抜きや穴あけ作業、はつり作業前に探査を行うことで誤って鉄筋を切ってしまうことを防ぐことができます。
昨今の地震によるブロック塀倒壊の被害などで「ブロック塀に鉄筋が適正に使用されているか」が話題となりました。
今現在でも古いブロック塀などは存在しており、所有者や専門業者による鉄筋有無のチェック、改修、撤去などが行われています。
鉄筋探査機の種類(方式)
鉄筋探査機の主な探査方式は「電磁波レーダー方式」、「電磁誘導方式」です。
機器内の液晶にわかりやすく表示されるタイプもあれば、ランプで知らせるだけのタイプもあります。
探査できる深さも80mmまでのものもあれば500mmまで探査できるタイプの機種もございます。
探査結果も見易さ、探知深さなどに比例する形で製品の価格も高くなります。
探知可能深さが深いほど、浅い場所での探知精度は高くなりますので、100mm以上の深さが想定される場所の場合は、探知可能深さ150mm以上に対応した機器を使用すると探知結果が安定します。
どのようなものを選べばよいかを対象深さから選定する方法を次項で解説いたします。
鉄筋探査機の選び方
測定対象や埋設されていると思われる場所と、探査方式「電磁波レーダー方式」、「電磁誘導方式」から選びます。
埋設物の場所が深い場所と想定される場合
- 深い位置まで探査が可能な電磁波レーダー方式
埋設物の場所が浅い場所と想定される場合
- 探知できる範囲は狭いが高精度な電磁誘導方式
ちなみに弊社で取り扱っている 鉄筋探査機「Zircon MT-6 EX」は、メーカーが正式に公表しておりませんが、測定手順や測定深さ、精度などから主に電磁誘導式で動作していると考えられます。